乳歯は永久歯に比べて表面のエナメル質が薄く、歯質が弱いという特徴があります。
また生え替わったばかりの永久歯のエナメル質は細菌が作る酸に対して弱く、大人の永久歯よりも虫歯になりやすい傾向にあります。
お子様の年齢にもよりますが、お子様自身の歯みがきだけですべての汚れを落としきることは簡単ではありません。親御様のケアがなければ、お子様のお口の中をきれいに保つことは難しく、虫歯になりやすい口腔内環境になっています。
乳歯はエナメル質が薄く虫歯が進行し易く、生えたばかりの永久歯は歯髄が大きく大人の永久歯に比べて早く歯髄に虫歯が到達します。また虫歯の大きさの割に痛みを感じにくい為、お子様が歯の痛みを訴えるときには、虫歯がかなり進行しているおそれがあります。痛みがなくても定期的な健診が必要です。
お子様の歯の健康を守るためには、お子様が歯医者嫌いにさせないことが重要です。
最初は「話をするだけ」「診療チェアに座るだけ」「器具にさわるだけ」で終わってしまうかもしれません。先ずは歯医者に対する抵抗意識をなくしていただくことが第一だと考えています。
お子様のペースに合わせて治療を進めて行きましょう。
フッ素には歯質を強くし、歯の再石灰化を促すはたらきがあります。フッ素を歯の表面に塗布することで、虫歯にかかるリスクを減らすことが可能です。当院では小学生以下のお子様を対象に、フッ素塗布を無料でおこなっています。
とくに生えたての歯はフッ素の吸収がよく、虫歯予防に効果的です。少しでも虫歯のリスクを減らすために、乳歯が生えそろった3歳以降から、永久歯への交換が終わる12歳位まで定期的に塗布するようにしましょう。
歯科治療を受けることは、お子様にとっては大きな成長につながります。きちんと治療を受けられたら、いっぱい褒めてあげてください。もし泣いてしまって治療できなかった場合も決して怒らないでください。「次はがんばろうね」と今度の治療へつながる言葉をお願いします。